ぼぶ

摩天楼はバラ色にのぼぶのレビュー・感想・評価

摩天楼はバラ色に(1986年製作の映画)
4.0
やー、とてもアメリカの映画な感じ!すごく良い!!
骨太でレンジの広いギターとビートのナイトレンジャーのとってもわかりやすいタイトル「success」のサウンドと共に、カンザスの田舎から、とーちゃんかーちゃんに心配されながら上京、というか上NY!
だけどアテにしてた仕事は初日から株式買収による乗っ取りでクビだし(フリがきいてるね)、アパートはボロいし、かーちゃんに順調だよってウソ電話してる公衆電話は銃撃戦の弾がガラスを撃ち抜くし、で踏んだり蹴ったりのスタート。
何とか遠い親戚を辿って、ツテとパッションでおじさんが社長の会社に勤め始めたものの、配属先は大学出てるのにブルーカラーな配送係で、スーツ組とは生きる世界が違うようだ…だけどうっかり水飲み場で美人にも一目惚れして…そんなドン底からのサクセスストーリー!なお話。

お話としてはサクセスするのはわかってるとして笑、そこへラブが絡みつつどう導かれるのかのプロセスを、ラブの面でも一人二役の面でも、心地よくハラハラさせられながら…でも安心して観ていけるので、The映画を楽しんでいる感が強い。

80年代なんだなぁ、と思える電話やPCの感じや、車に、お洋服、劇中に流れる曲たちもワクワクする往年の感じのものばかり。

個人的にはベラおばさんが、シンプルにエロいわ、アゲマンだわ、切り替えも大人だわ、パーティーの時生き生き話す様を、まるで見守るような眼差しには優しさが溶け出しているやら、で、かなり好演だった印象。
プールではジョーズっぽい音がついてて笑ったけれど。笑
もちろんメインの二人も男前だったり綺麗なのだけどね!(身長差を埋めるキスとかすごくよかったし、4カメくらい導入しての全方位初キスおさえとか最高でした◎笑

往復航空券の帰り分がお守りってのも良かったな。
東京出身で東京にいる僕には、100%は分からないかもだけど、そこにはきっととーちゃんかーちゃん、そして彼の3人の大切な気持ちが宿ってるはず。

今の時代では…ってなとこもあるけど、あー映画観たなぁ!明日からも仕事がんばるかぁ!って思える良作。
ポテチ食べながらお酒飲んで怠惰な感じで観ると、よりgood。(先程までの僕。

昔のエレベーターは、故障ボタン勝手に押したり戻したりして、一時的に止めることできたんだな、と学べる一作。
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