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女ドラキュラのhideharuのレビュー・感想・評価

女ドラキュラ(1936年製作の映画)
2.0
2019.3.1 DVDで鑑賞。

ハリウッド映画のゲイ描写の歴史を描いた「セルロイドクローゼット」で本作「女ドラキュラ」もレズビアンを匂わせる描写があると紹介されていて興味が湧いた。

やっと見れたけど全然レズビアンって感じではなかった。そして英語タイトルを直訳すると「ドラキュラの娘」だけど娘なんて居たのか?って感じ。
一応、「魔人ドラキュラ」の最後から始まっているので正統な続編になるのは確かではあるけれどブラムストーカーとは全く関係ないだろうと思われる。

スコア低めなのはハリウッドの30年代の映画って前にレビューを書いた「肉の蝋人形」でもそうだったけれど余計なメロドラマやコメディ要素を入れて雰囲気がぶち壊しだから。ここでも精神科医とその秘書のチンケなやり取りやドラキュラの死体を怖がる警察官とか邪魔でしかない。

ドラキュラの娘であるザレスカ伯爵夫人は吸血鬼である事は呪いでそれから解放されるためにパーティで知り合った精神科医に目を付ける。
ここで思うに彼女は自分がドラキュラの娘だと信じ込み全てが妄想であったとした方が面白くなったのでないかと思うんだけど。

まあレズビアンでもなければ全然怖くもない吸血鬼譚でした。
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