ハラハラ、ドキドキ、超一流のサスペンス。
面白い。
のんびりとした雰囲気を醸し出す豪華客船での船旅と対比させ、爆弾テロによる暴力描写が非常に重い物語を生み出している。
俳優よりもドラム缶が写っている時間の方が多いのでは?
と思わせるほど爆弾処理の描写が淡々と延々と続く。
だが面白い。
練りに練られた起爆スイッチを、ひとつひとつ解除していくプロセスに焦点を当てているため、自ずと観客が爆弾の解体に参加しているかのような擬似体験ができ、弥が上にも緊張感が漲る。
監督の演出、俳優の演技、ともに上級なサスペンス作品だと思う。
2016/07/27