
物語は、世間を賑わせた天銀堂大量毒殺事件の容疑者となり、無実が証明されたものの自殺した元子爵・椿英輔の娘・美弥子が、金田一耕助のもとへ訪れたところから始まる。美弥子の依頼は、母親・秌子が死んだはずの英輔の姿を見かけて恐怖におののいており、父親・英輔の生死を確認してほしいというものだった。英輔の遺書には、「悪魔が来りて笛を吹く…」との不気味な言葉も記されていた。金田一は美弥子に誘われるまま、助手の白木静子とともに、椿邸で行われる秌子の主治医・目賀博士の砂占いの集いに列席するが、その日から忌まわしいフルートの旋律にのせて次々と殺人事件が巻き起こり……。
アメリカ帰りの億万長者から尋ね人の依頼を受け、岡山を訪れた金田一耕助は、旧知の磯川警部と出会い、目的の人物らしい男が怪死したことを知る。真相を究明すべく、謎を秘めた刑部島に渡った金田一だっ…
>>続きを読む熱海へ向かう電車で、乗客の新婚らしき夫婦とカトレアの匂いのする女性に興味を引かれた若宮。宿泊先で新婚夫婦に再会し、その晩、誤って彼に黒い洋服が届けられる。翌日、取材で同ホテルに滞在中の島内…
>>続きを読む江戸時代から続くという由緒ある名家・一柳家。当主・賢蔵に年の離れた花嫁・克子が嫁入りしたが、婚礼が終わった夜、ふたりの死体が発見された。現場には怪しい三本指の血痕が残されていて…。この奇怪…
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