黄色い風土の作品情報・感想・評価

「黄色い風土」に投稿された感想・評価

松本清張原作の未ソフト化映画

2013年10月16日、新文芸坐で鑑賞。(松本清張原作映画の2本立て)

石井輝男監督の松本清張原作映画。未ソフト化作品。
近年、カルト映画監督のような雰囲気ある石井輝男監督にしては、普通に撮りあげた映画になっている。松本清張の原作だからだろうか…

週刊誌記者の周辺で起こる連続殺人事件。次々と男が5人も死んでいく展開、そして週刊誌記者に事件の鍵(情報)が集まってくる。このあたりは、物語としては出来過ぎの感あり。
連続殺人と並行して、5千円札の偽札つくり事件も絡んで、軍隊時代の大佐・大尉などの登場人物も絡み合って、物語は進む。
90分の作品にしては、物語を詰め込み過ぎなので、誰がどのように死んだかをイチイチ思い出すのが若干難儀するシーンあり。


出演者も、鶴田浩二、佐久間良子、丹波哲郎などの豪華メンバーであるが、惜しむらくは佐久間良子の登場シーン(セリフ)が少ないこと。
実に綺麗で謎を持つ女を演じる佐久間良子が観られた作品であった。
isopie

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特集/OIZUMI 東映現代劇の潮流Ⅱ

松本清張の長大な原作をほぼ忠実にまとめた高岩肇の脚色に驚かされる。膨大な情報量と人物をさして混乱させることなくサクサク進む石井演出もうまい、うますぎる。これでなんと89分のコンパクト・サイズ。いま作るならたぶん2時間半くらいの大作になるだろう。

ところで、岡本喜八『殺人狂時代』の自衛隊演習地に誘い込んで砲弾の雨霰、というくだりは都筑道夫の原作「なめくじに聞いてみろ」にはない。シナリオを書いたふたり(小川英+山崎忠昭)が清張の「黄色い風土」のクライマックスをパクったのではないかというのが当方の説。