このレビューはネタバレを含みます
コメディ。
チャールズ・チャップリン初の完全トーキー映画。
コメディなんだけど、
ナチズム、アドルフ・ヒトラーを批判している作品。
笑いの中に
教科書では教えてくれない当時のユダヤ人たち、アドルフ・ヒトラーの(あんなバカではないと思うが)姿を描いているのでは。
地球儀の風船で遊ぶヒンケル(チャールズ・チャップリン)は
地球を弄ぶ、神になる姿を思い描いてのこと。
楽しそうに無邪気に遊ぶ姿は皮肉だ。
最後に風船が割れるのは失敗を描いている。
あまりにも有名な演説。
“映画”が広告塔であることを知っているからできる演説。
床屋(チャールズ・チャップリン)がハンナ(ポーレット・ゴダード)に向けて「希望を捨てるな」と語りかけるが、公開当時の見ている側に語りかけているような。
もちろん、今の時代の我々が見ても考えさせられるような演説。
「トーキーで語るなら自分の言葉を語りたい。」
ノーカットでまっすぐ見据えて言う彼の言葉には力がある。
でたらめなトメニア語がおもしろいです。
バナナバナナ言ってる 笑