みどな

アキラ AKIRAのみどなのネタバレレビュー・内容・結末

アキラ AKIRA(1988年製作の映画)
3.5

このレビューはネタバレを含みます

SF・アニメーション。

大友克洋 原作・監督・脚本。
「影響を与えすぎた」アニメーション。
知ってはいたが、今回初鑑賞。

2019年ネオ東京。
第二次成長期の少年たちと未知の力、政治。

セル画アニメであるにも関わらず、実写撮影をしたかのような
カメラアングル(画角ムーブ)。
「メロディ」主体ではなく、
ケチャ(バリ島の男声合唱)やガムラン(インドネシアの打楽器合奏)などによる「リズム」主体の独創的な音楽。

西洋文化が思い描くような「美しさ」ではなく、
アジア独特の「力強さ」を前面に出した職人芸のような世界観。

廃れた街で希望も見出せない住民の「絶望感」、
社会から見放された不良少年たちの「苛立ち」、
一般人から見えるところに無い「未知の力の存在」。
歪で、危うさもある時代や彼らを「荒々しさ」ではなく、
雑草魂のような、「折れない精神」を劇版から感じられた。
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