さりさり

川の底からこんにちはのさりさりのレビュー・感想・評価

川の底からこんにちは(2009年製作の映画)
3.8
『あぜ道のダンディ』がとても良かったので、石井裕也監督作品をもっと観たくなり、こちらを鑑賞。
満島ひかり主演。
シュールな笑い満載の人間ドラマだ。

5年前、高校卒業と同時に家を飛び出し上京した佐和子。
父親が病で倒れたのをきっかけに、家業のしじみ工場を継ぐため帰郷。
くせ者揃いの従業員たち、東京から一緒に付いてきた子持ちバツイチの恋人、飲むとエロジジイになる叔父さん等々、様々な人物たちと関わりながら、倒産寸前の工場の立て直しに奮闘する。

脇役たちが個性的過ぎる。
しじみ工場のパートのオバチャンたち。
全員意地悪ババアである。

恋人の健一がしょーもない。
お調子者で軽い。
見ているこっちがイライラする。
連れ子の加代子がまた不愛想悪で可愛げない。
佐和子に全然懐かない。
いつか自分は佐和子に殺されると思っている。
佐和子自身もぶっきらぼうだし、変わり者。

マイナスだらけの状況下で、佐和子は一体どうやって工場を立て直すのか。
意地悪ババア軍団と和解する日は来るのだろうか。

気になる方は是非ご覧になってみて下さい。
満島ひかりの、あの独特な魅力全開です。
さりさり

さりさり