まりぃくりすてぃ

モラン神父のまりぃくりすてぃのレビュー・感想・評価

モラン神父(1961年製作の映画)
3.9
子供以上に澄みきった眼をした綺麗役のベルモンド。今作の彼はとうぶん私の宝物。

映画の欠点としては、「女性同士の関係性」「神学議論」「非常事態」「ユダヤ人問題」等の入り交じり方のなめらかさ不足がある。それと、女主人公バルニーの回心(かどうかわからないけど、宗教観変化)場面も雑すぎる。音楽でごまかしちゃダメよ。
後半、ロマンスの可能性が一応魅せてくれました。
でも、鑑賞後感がどっちかというと空(むな)しいのは、キリスト教自体の徒労性(ムリヤリ感)に起因かも。
でも、ベルモンドのモランに私も恋しそうよ……。こんな人に一生優しくしてもらえたら、天地(あめつち)のもの あたたかし、だね。