ryodan

ハスラー2のryodanのネタバレレビュー・内容・結末

ハスラー2(1986年製作の映画)
5.0

このレビューはネタバレを含みます

素晴らしい作品。十代の頃から幾度となく見ているが、ここにきて再鑑賞は何十年振りだろうか。以前はヴィンセント越しの視点だったが、もう完全にエディ側(笑)。ニューマン史上これほど男の色気を放っている作品はないですね。師匠ヅラしてヴィンセントを育ててたけど、F・ウィテカー扮するハスラーにまんまとカモられるシーンが痛すぎる。師匠のプライドと負けん気に火が付くのだが何度見ても辛い。単純に技術を磨き成長するスポコンとは違いデカく稼いでなんぼがハスラー。とはいえ純粋に真剣勝負だってしたいのさ。カネと言う人生の苦みがこの作品は際立っているなと思います。アトランティックシティーで再会する頃には一枚も二枚も上手になっているヴィンセント。相手にとって不足は無ぇ。そしてラスト。ニューマンの醸し出す佇まいにシビレます。もうこのラストカットを見るために全てが御膳立てされているようなもので、ジジイが全人生を賭けてもう一度ここで起ち上がるのだ!決して人の心を打つような作品ではないし、どちらかと言うと他人を利用するヨコシマな話で素直に感情移入できない作品ですが、やはりエディが吐く最後の台詞を聞きたくなるね。
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