まりぃくりすてぃ

尋問のまりぃくりすてぃのレビュー・感想・評価

尋問(1982年製作の映画)
2.3
尋問者たちも尋問内容も全然怖くなかった。
尋問される役の主演女優が私には怖かった。テンション高いばかりでギァアギャアピィピィヒャラヒャラ、やかましい演技が8割以上。“熱演” と “上手な演技” は違うんだよ?

泥酔の翌朝の「ここはどこ!?」という必須セリフがない。
水責め直後は顔面蒼白を表現してほしい。(監督が悪い。)
看守の態度変化に説得力ない。アウシュビッツを生き延びたユダヤ人、ってことにすれば必然性もドラマ性も上がったのに、もったいない。
当然、キスにも疑問符。
終盤は、主題のすりかえ。
映画そのもののフットワークは、よくある女囚モノ。つまり、B級。美女が苦しむ様子をじっくり愛でたい、という男性目線の。
プロットは、終盤以外はしっかりしてるほうだった。

ほかのみんなもそうだろうけど、残虐場面をちょっぴり期待してた怖いモノ見たいさんの私だった。
バタバタしてる主演女優だけが、「こんな友達欲しくない」と私に思わす程度に怖かった。

[東京都写真美術館ホール ポーランド映画祭2019]
[仮タグ ♯マリのポーラ]