実際に失業しそうな人たちがたくさん出て来て、映画館の観客に向かって話をするというスタイルは「恋人たちの予感」のようでした。また、最後の場面で、仕事をやめていった若い女性に「絶対にこの人を採用すべき」と推薦状を元上司が書いてあげるのは、「プラダを着た悪魔」のよう、と思いながら見ていました。それでも、私自身が、毎日出張ばかりの仕事をしていたためもあって、出張時の心得には共感するところが多々あり楽しめました。旅の途中で知り合った、主人公と後腐れのない関係を持つ女性が、普通の家庭を持っているという設定には少し無理があるかなと思いました。主人公と競うように出張に出ている人ですから、会いたいと突然にシカゴまで出向いて行って、会えるとも思えなかったし、例え会えたとしても普通の主婦でいるのは難し過ぎるでしょうと思って見ていました。あのカッコいいジョージ・クルーニーが結果として振られることになったのは、ヤルじゃん、この女性‼︎と楽しんでいたのですが。
