新東宝の『地獄』の地獄めぐりの場面と、『四谷怪談』『東海道四谷怪談』のダイジェストをまるごと使い回して作られたすごい映画。
現代パートでお岩さんの呪いっぽい事件が起きたので、お坊さんのところへ知恵を授けてもらおうとすると、お岩さんの伝説の話が始まり、回想形式で『四谷怪談』『東海道四谷怪談』のダイジェストが始まり、普通に天知茂や若山富三郎も出てくる(伊右衛門役なので)。それからいろいろあって現世で悪いことをした人たちが地獄に落ちると、いきなり『地獄』の閻魔大王(アラカン)がお出迎えをする。
新撮部分は現代パートのみ。新東宝のフィルムを大蔵貢が持っていたので独断で使い回したらしい。そんなわけでソフト化はまず不可能。こんなものもあるんだ。世の中には。