真鍋新一

加賀騒動の真鍋新一のレビュー・感想・評価

加賀騒動(1953年製作の映画)
2.7
なんでもいいから橋本忍脚本の映画を観てみようと思い、何も考えずに再生した。

江戸時代の身分制度ゆえのまことに不条理なお話。大友柳太朗とともにクレジットトップの山田五十鈴は中盤以降までずっと空気のように出番がない。読書が趣味の実直な侍とやはり読書好きの娘との穏やかな恋愛劇かと思いきや、周囲のやっかみ、妬み、嫉みを溜め込みまくったために謂れのないでっちあげをされて逆襲に遭ってしまうという。

小沢栄太郎は一瞬出てくるだけなのに、なにを考えてるかよくわからないめんどくさそうなキャラクターが強烈なので笑ってしまった。

朴訥なキャラで主人公を支えていた稲葉義男と、陰謀に気付き、最後まで筋を通そうとする薄田研二が良かった。
真鍋新一

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