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大統領の陰謀のmakiのレビュー・感想・評価

大統領の陰謀(1976年製作の映画)
3.8
1972年、ニクソン大統領が2期目の再選を目指す中、大統領選の終盤に起こった民主党本部への盗聴侵入事件を発端とした'ウォーターゲート事件'を追い続けるワシントンポストの二人の記者目線のストーリー。

色々調べるのもアナログな時代でほんとに労力が凄そう…。裏付け資料がない場合、取材先の発言の信用性やストーリーの破綻がないかのチェックなど、綱渡りな仕事だ。証拠がないとか適当に言いくるめられない様にするための論法、否定されても確証を得るために動く記者。
彼らの粘りがなければ、単なる侵入事件とし世論の関心も低いまま、うやむやに片付けられたかもしれないと思うと、ジャーナリズムの力をあらためて感じる。

それにしても関わる人物が多すぎて、人物相関図作らないと分からない。細かいことは見終えた後に改めてググって補完。
政治的スパイと国家安全保障の違いがわからない…という記者の言葉があったらしいけど、ほんとよく分からない。

それにしても、アメリカの大統領はたくさん映画になる。次期大統領選、どうなるのだろうか。

(ちなみにディープスロートの正体について観終わった後に調べたら、彼はFBIの当時の副長官だった。新人記者がそんな人と知り合いだったというのもびっくり。ちなみに当時ウッドワードは29歳、副長官59歳)
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