maki

ウーマン・トーキング 私たちの選択のmakiのレビュー・感想・評価

3.7
小さな宗教コミュニティで生活する女性たちが、男性からの暴力に対し、「赦す、闘う、去る」を話し合う。

全体的に抑えたトーンや削ぎ落とされたシーンで構成されてるけれど、被害の描写がキツくて、見ていてとても辛い。しかし、学ぶ機会も与えられず、識字力もない女性たちでも、話し合い、さまざまな検討をし、異なる意見を交わしながら皆で未来を決めていく姿は、非常に民主主義的。

彼女たち決断は、何かと闘うことを求められたりしがちな世の中で、ひとつの選択肢としての救いがある。
それにしても、前近代的な時代の話かと思いきや、途中に明かされる時代に声を失う…
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