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あしたの少女のmakiのレビュー・感想・評価

あしたの少女(2022年製作の映画)
4.1
会社の問題、社会の仕組み、家族、友人関係…、いろんな歯車が少しでも噛み合わなければ、少女が死に追いやられることもなかったのではないか?と、怒りや悲しみやもどかしさが詰まっている。

ダンスが好きで、明るく正義感のある少女が、過酷な労働環境に身を置いた末に命を断つ悲劇を描いた前半と、その悲劇がなぜ起こったのかを警察が探る後半。
潔い前後半の構成は新鮮で、彼女が生きた姿も、彼女が死に追いやられた様々な社会の問題への視点も、どちらも丁寧に描かれた作品でした。
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