オーウェン

戦争のはらわたのオーウェンのレビュー・感想・評価

戦争のはらわた(1977年製作の映画)
4.3
サム・ペキンパー作品のメジャーどころは大体鑑賞していたが、これだけは未見であった。
それは戦争映画にペキンパー特有の男の美学やスローモーションが、はまるのかという疑問だ。

だがそんな先入観は吹っ飛ばされた。
スローにすることによって逆に迫力が増す戦場を作り上げている。

ドイツ人(ナチ)からの視点というのも目新しく、暴行シーンや塹壕での会議など近くで爆発しているのに我関せずなど印象的。
ジェームズ・コバーンという一枚看板が話を引っ張り、戦場の中でも男の美学を再現している。

まさに異色な展開を見せる戦争映画だが、コバーンの最後の行動は実に意味深であり相当なインパクトがあった。
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