橘

TOKYO!の橘のレビュー・感想・評価

TOKYO!(2008年製作の映画)
3.5
未だに日本の首都に行ったことがない。
なので今でも作り物感が強くて、この作品も、東京、というより、トーキョーとかTOKYO、という目で観ました。(東京とは島からして違うからな…って思っている)
東京行って「これが東京…!」ってなったら現実感持てるんだろうと思います。行かねば。


オムニバス形式の映画です。この中ではポン・ジュノ監督作品しか観たことがありません。他の監督さんの作品は初鑑賞。


1、ミシェル・ゴンドリー監督『インテリアデザイン』
椅子になったことで、わたしも役に立ってると実感出来たのは良かった事です。椅子になっていくところシュールでした。本気で椅子。。
藤谷文子さん『式日』以外で初めて拝見したけれどもっと観たいな…この方の魅力を撮れる監督さんがあまりいないのかなぁと思ってしまいました。普通の役(?)だと勿体無い気がします。
でんでんさんが良い人でびっくり。嫌いなやつの表現が独特。


2、レオス・カラックス監督『メルド』
好みじゃない訳の分からなさでした。
嶋田久作さんの格好良さに萌えるしかない。異常に格好良かった…制服のせいかな?北見敏之さんもちょっと格好良く見える。
一人目の通訳さんが気の毒でした。「日本の女性の目は性器に似ていて汚らわしい」みたいな訳したくないよね…この辺りで彼女が静かに怒ってるのが感じられてとても良かった。


3、ポン・ジュノ監督『シェイキング東京』
ポン・ジュノ監督が撮ると東京もポン・ジュノ色になるんだな、と思いました。ポン・ジュノ作品の色味も構図も好きなので嬉しかったです。
みんなみんな引きこもる世界。でも、冒頭の英文とハングル文は引きこもりの解説なのかも。海外にもどれくらいこの概念あったのかなぁ。
蒼井優さんの透明感の破壊力にやられます。物語の先を考えてしまう。。
香川照之さんはこういう、抑えてる演技の方がいいな。さり気なく松重豊さんが異様でそれも好きでした。竹中直人さんは緩急、何故お代は要らなかったんだろう。



この順番で良かった、と思いました。。
はじめの2作品はゲリラ撮影してるとこもあるんだろうな。そんなの…2話目のメルドさんめっちゃ怖いな。。。
橘