車で帰省中の姉弟が偶然、何者かが死体らしきものを穴に投げ込んでいるのを目撃して、探りに行くという話。
弟の方が、ほんとうに死体だったのかどうかを知りたがり、まだ生きていたら助けなきゃ、と言うのだけれど、観ていただいたらわかると思うが、この弟、とんでもないヘタレで、そんなとこに人を助けに行くようなやつではない。
案の定、その後はほとんど目を見開いたまま硬直、の連続。
そんなとこに行くな! 早く逃げろ! やめとけっ! 見るなっ! 走らんかいっ!
と、最初から最後まで画面に叫びっぱなしだった。
なので、全然スッキリはしないが、楽しめた。
いつも思うのだが、信じられないような、とんでもない超常的な出来事に遭遇した時、警察に行くのはいいとして、そこでありのままを話すのはやめた方がいいと思う。
もう、その時点で話をまともに聞いてくれないし、頭がおかしいと思われてしまう。
とりあえず現場に警官を行かせてもらえばいいので、「人が殺されました」とだけ言って、詳しいことはわからないと言っておけばいい。
そうしないと、ありのままを話した結果、誰にも信じてもらえず、それを繰り返した挙句、本当に事情を知りたい人が現れた時は、逆に「何も言いたくない。帰ってくれ」と言うようになってしまうだろう。