このレビューはネタバレを含みます
社会に居場所がなくなった人がこの「町」に行けば、衣食住は確保され、快適に暮らすことができる。
だが、名前や戸籍は消滅し、どこの誰でもなくなる。
選挙やイベントなど、人数が必要な動員には必ず行かなければならないし、逃げることは許されない。
だが、普段はネットの書き込み程度の簡単な作業だけである。
住人は皆満足しているようだ。
どうやらこの組織?は、あらゆる人数が必要な事柄に動員をかけて稼いでいるようである。
そして、どうやら政界・財界とがっちり結びついているようなので、存在が表面に出ることはなさそうだ。
世にも奇妙な物語のエピソードみたいで、なかなか面白かったが、人数が少なくとも万単位じゃないと商売にはならないのじゃないかと思った。