その島に行けば、夢をかなえてくれるというお話。
5人の招待客が島に上陸するのだが、ルールは、夢は1人につき1つだけで、その結末がどのようなものであっても最後まで見届けるというもの。それを聞いただけで、もう、うまくいきそうにない気がする。
つまり、夢はかなうが代償があるという、いわゆる悪魔の契約のようなもの。
この5人の夢がどんなもので、どんな代償があるのか。なぜこの5人なのかなど、謎も多くてなかなか見応えがあった。
願いが一つ、かなえられるとしたら何を願うか考えることがある。
いい歳をして、仕事中にそんなことを考えていたりするのである。
宝くじが当たったらどうしよう、というのと一緒なのである。
当然、最初に思いつくのはカネだ。
だが、これは一番用心せねばならない。なんせ、あの有名な「猿の手」の例があるではないか。
どんな話かはここでは説明しないが、知らない方は調べてみてください。
とにかく「猿の手」では金が欲しいと願ったために悲惨なことになるのだ。
だから金持ちになりたい、とかいう願いはしない方がいいだろう。
よくあるのが、あと5つ願いをかなえてください、という類の願い。
これが通れば、言うことないのだけど、なーんか通りそうにない気がする。
魔法使いにしてほしい、というのも門前払いされそうだ。
もう、健康長寿でいいやん、と思ったりもする。
しかし、ここにも落とし穴がある。何かしらの罪を着せられ終身刑になるとか、無人島に流されるとか、健康長寿であるがゆえに苦しみだけが長く続くような場合もあり得るのだ。
行き着いた最強の願いは、「幸せになりたい」ではないかと思った。
うん、これなら文句ないだろう。
ホントニソウダロウカ。。。
「おい、見てみろよ、あいつの顔」
「ほんとにいつ見ても幸せいっぱいの顔だな」
「なんでも、願いが一つかなうっていうときに、幸せになりたいって願ったらしいぞ」
「ああ、オレは時々あいつが羨ましくなってくるよ」
「わかるよ、オレもだ」
「でも、やっぱりああはなりたくないな、何の反応もなく体中チューブに繋がれて、自分一人だけ幸せな気分に浸ってるなんて…」
童話の「三つの願い」でも、願い事を間違えるとロクでもないことになる。
みなさんはどんな願いをかなえたいだろうか。