ひろぽん

インディ・ジョーンズ/クリスタル・スカルの王国のひろぽんのレビュー・感想・評価

3.5
『インディ・ジョーンズ』4作目

ソ連はインディ・ジョーンズを使いアメリカが秘匿していたクリスタル・スカルを奪取する。その責任を取らされ大学を追われたインディの所に一人の青年がやってくる。彼はインディに母親の危機を救ってくれと頼んでくるが、その母親はかつての恋人マリオンだった。神秘的なパワーを持つクリスタル・スカルを巡ってソ連軍との攻防を繰り広げていく物語。

前作から19年の時を経た1957年のお話。


クリスタル・スカルを巡ってソ連軍との攻防を繰り広げながら、かつての恋人マリオンとその息子と冒険をしていく。

巨大な滝を下ったり、緑豊かなジャングルが舞台となるため、冒険感が強い。

ハリソン・フォードもだいぶ歳を重ねたからか、アクションよりも謎解きがメインで物語が進行していく。60代になっても機敏に動きアクションを頑張る彼の姿はどことなく若かりし頃の懐かしさを感じる。

1作目のヒロインであるマリオンの登場や、インディの認知していない息子が登場するというのも彼らしくて面白い。

自分のあだ名を名乗りインディに、犬の名前みたいだなと言われる場面は前作でのインディと父のやり取りを思い出した。犬の名前みたいなあだ名を付けるあたり親子でセンスが似ているのかもしれない。

インディの父が亡くなり、次世代の息子が登場するというのも時の流れを感じる。

派手さを求めるために核爆弾が使われ、冷蔵庫に避難するのも発想が凄い。その後に、全身ゴシゴシ体を洗ってるのもリアル。

巨大な滝から落ちて滝つぼにハマらずよく全員浮上できたなと思った。ジャングルでカーチェイスをしながらフェンシングをしたり、軍隊アリに全身覆われていく演出はとても迫力があり良かった。

ソ連軍を率いる女リーダーのイリーナ・スパルコのクリスタル・スカルに対する執着心の強さと美貌は凄い。

インディとマリオンの結婚式の時に、息子がインディの帽子を被ろうとするがそれを取り返して去っていくシーンが良かった。お前にはまだ早い的な意味合いなんだろうな。

ラストは考古学を遥かに超えたSF的な要素が盛り込まれていたのが斬新だった。これまでの3作品よりも全体的に見劣りする部分はあるものの、楽しめる部分もそれなりにあったから、全然悪くはなかった。
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