めしいらず

不思議の世界絵図のめしいらずのレビュー・感想・評価

不思議の世界絵図(1997年製作の映画)
2.6
母をたずねて三千里のような、不思議の国のアリスのような、ちょっと切ないお話。寄宿学校を追い出され頼りにはならなげな古い地図を携えて歩き始めた主人公が、途中で様々に風変わりな人々との出会いと別れを繰り返しながら、遠き母の元へと向かう旅。初めて合った人の懐に難なく入り込む主人公の独特の人懐こさ。しかしようやっと巡り合った母は彼女に冷酷な言葉を投げつける。主人公は母に捨てられていたのだと悟る。おそらく寄宿学校ではなく孤児院だったのだろう。行き場のない彼女が今いる世界の果て、世界の果ては青空へと続いている。
のんを彷彿とさせるような主人公の少女の風情がとても魅力的。良さげな雰囲気であるけれど、なんとなくピンとこない感じもある。
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