不思議の世界絵図の作品情報・感想・評価

「不思議の世界絵図」に投稿された感想・評価

Moeka

Moekaの感想・評価

3.7
不思議の国のアリスを基にしたスロバキア映画と聞き鑑賞。道で出会う男性達に助けられながら少女は母のもとを訪ねる。ブルーとオレンジ、オレンジと緑、色盲の世界を終始観ているような感覚があり、すれ違う人々も皆意味深だが、少女の心象風景という解釈でいいのだろうか。名前のないものは存在しないという唯物論、全てのものは元あるところに戻るなんてゆう哲学を交えた淡々とした物語だった。シュヴァンクマイエル監督に似たシュールさと滑稽さは東欧のどんな文化から生まれるのだろうかね、、、
世界の果てを旅するこの少女が胸の中に住みついてしまった。オレンジ色のワンピースが似合ってた、少年のような、唇のはしを上げてちょっとだけ笑う笑顔がすてきなテレスカ。
結婚式のシークエンスと吊るされる牛の場面が好き、あといかれた夫婦と犬のところも。色彩感覚も、音楽も好き。会ったことがないのにずっと前から知ってた友だちみたい。目も耳も魂もしゅわしゅわと湧きたって喜んでいる。こういう映画を撮りたかったな。
Qちゃん

Qちゃんの感想・評価

3.3
スロヴァキアの映画。よくも悪くも典型的な東欧の映画の雰囲気が出ている奇妙なロードムービー。色鮮やかなのに荒涼とした映画の中の景色に、妙な既視感を覚えた。昔、夢の中でそういう場所を見たことがあって、その時に感じた、明らかに寂寥感なのになぜか自己完結しているような、そんな不思議な感覚まで蘇った。

不思議の国のアリスをモチーフにしてるというが、言われなきゃ分からない。主人公の子が行き当たるとこ全部、なんだかナンセンスなところだけはアリスっぽいかも。あと兎も出てるといえば出てるし。ホント出てるだけだけど。

主人公の子、可愛いんだが10歳くらいにしか見えない上にセクシーな感じでもないのに、やたら性的なニュアンスを出すシーンが登場してきて、正直かなり違和感があった。

このレビューはネタバレを含みます

施設を追放された少女が
一枚の地図を頼りに母に逢いに行くロードムービー。
売買の夫婦との出会いや
ヤギを引き連れるおじいさんなど
とっても不思議な出会いなのに、それがとても自然で心地よい。
花婿の鼓動を感じるシーンが好きだな。
kentaro

kentaroの感想・評価

-
ため息が出るほど素晴らしい。

サローヤンを読んでるかのように次々現れる人間喜劇=ヒューマンコメディ

大傑作です。

「完璧な夢を見た/高い高い崖があって/世界の果ては青空につながってた・・・」
先生に見送られ学校から少女が出て来る。目指すは母親のもと。その途中で様々なユニークな人達と出会い、別れを繰り返してゆくロードムービー。
時には男の子にも見える中性的なヒロインと見慣れない風景(スロバキア?)は良かった、一方で出会う人達がキテレツ過ぎて途中からややうんざり。国の事情を知ってれば何を言わんとしてるか分かるのかもしれないけど、自分にはよく分からなかった。
とは言え不可思議な魅力がある作品。
otom

otomの感想・評価

4.0
チェコのマルティン•シュリーク監督作品を初めて鑑賞。職業訓練校を追い出された少女が古い地図を頼りに色盲の母親を探すべく旅する物語。とにかく道中、変わった人が沢山出てくる訳だが、風景と共に何だか夢の世界の様な感覚。そして辿り着いた母親は色盲どころの騒ぎではないのに、平然としている不思議。スロヴァキア版"不思議の国のアリス"とあったので、妙に納得。ガーリィでメルヘンな一本であった。
must

mustの感想・評価

3.3
不思議の国のアリスをモチーフとしたロードムービー。
こういう映画をもっと観たい。
大人のおとぎ話×世にも奇妙な物語
という世界観で、全てが自分好みで興奮と嬉しさのあまりのたうち回ったし、なんでこんなドスライク映画を今まで観てなかったんだー!とショックも受けた!
それくらいめちゃめちゃ好き。
へんてこで奇妙でダークな世界を夢中になって観てた。


主人公の女の子が学校を追い出されてしまい、古い地図を頼りに母親を探す旅へ出るんだけど、そこで出会う色々な人たちがとにかく独特で一筋縄ではいかない。
その不気味なヘンテコ具合に、こっちまで奇妙な世界に迷ってしまった感覚になる。
旅で出会う人々は、多分なんかしらのメタファーや風刺があったんだろうけど、当時のスロバキアの情勢がわからないので理解できなかったのが悔しい。それでも十分楽しめた。

主人公のお母さんが最後に出てくるんだけど、お母さんの正体に一番ビックリ!
スロバキア版・不思議の国のアリス、やはり一筋縄ではいかないようだ……。
そして、なんといっても主人公を演じる女の子の存在感!
イケメンにも美少女にも見える中性的な顔立ち。美しすぎたー……。
声も特徴的でとっても好き。
Szeus

Szeusの感想・評価

3.3

このレビューはネタバレを含みます

チェコの幻想的な雰囲気、街並みや気だるい色彩の表現は非常に良い映画だった。
が、肝心のシナリオが少し物足りないイメージを受けた。
変人がいっぱい登場するのは良いのだが、結局彼らは物語においてどういう立ち位置だったのかが極めてわかりにくい。
最後母親に再会するのだが結局この母親はなんで小さかったのかが良くわからん。。。
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