生酒冷造

226の生酒冷造のレビュー・感想・評価

226(1989年製作の映画)
2.9
似たジャンルに「日本の一番長い日」やドイツの「ワルキューレ」があります。
あちらは終戦時におきた反乱ですが、こちらはそれよりも早い昭和11年の4日間の反乱事件を舞台にしてます。
昭和維新を目指し決起した部隊が政治家を暗殺する。

冒頭のみに気が付かないぐらいの解説があるぐらいで、すぐに反乱が始まります。
そして初夜で暗殺をことごとく実行。
その点はスピーディーな運びで時代の解説映画を見てるかのよう。
ただ、反乱後の動きの少なさが映画としての面白味が淡白にさせます。

ある種の突き抜けた狂気が「日本の一番長い日」には感じましたが、こちらは理想主義な感じでしょうか。
ガンダムならガルマですね。

また、天皇からのお墨付きを得られず、賊軍と決まった時に壮大な音楽と共に各将校の脳裏に過るのは、、

恋人
…って、あんた誰よ?って感じで
結局、お国より女かい、って感じで腰砕けになりましたが、、我慢して見れば、最後に伏線回収になってました。

映画「砂の器」や「八甲田山」でも似た演出があるのですが、比べると、音楽は流石なんですが…感情と中味が追いつかない。

しかし、本当に日本に憂いを思い決起して散った人々が昭和初期にいたことを忘れはいけないなとは思えました。

勝てば官軍、負ければ賊軍。

226。勉強させて頂きました。
生酒冷造

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