生酒冷造

プラハのモーツァルト 誘惑のマスカレードの生酒冷造のレビュー・感想・評価

3.2
プラハ。好色家男爵は出資している劇場のオペラ「フィガロの結婚」のケルビーノ役の歌手に目を付ける。話題作りに作曲家モーツァルトをパーティーに呼ぶが、しかしモーツァルトも好色家。そして運命のマスカレードが開かれた。。

恋のドタバタ映画かなと思えば、予測外に重め内容。
モーツァルトネタとしては映画「アマデウス」が有名だが、この映画「アマデウス」のNTR要素を前面に出した映画かも。
オペラ「フィガロの結婚」は熱い愛と初夜権を目論む浮気な愛がモチーフだ。
それがプロットの劇中劇かなと思いきや、オペラ「ドン・ジョバンニ」にも影響してくる。
正直、話題性には乏しい映画だけど、男女の制御の効かない愛と欲望の烈情を文学的に捉えてた。
なんとく、女性目線の作り方かもしれない。
あと、映画自体は色々なエピソードを取り込んでいる。
が、ドン・ジョバンニの奈落落ちのシーンにああいう意味をもたす映画は珍しかったか。
ドン・ジョバンニ好きなら見る価値あると思う。
生酒冷造

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