生酒冷造

異動辞令は音楽隊!の生酒冷造のレビュー・感想・評価

異動辞令は音楽隊!(2022年製作の映画)
3.5
パワハラ気質の刑事は連続アポ電強盗事件の捜査途中で、警察音楽隊に左遷させられる。
屈辱的な異動に苛立を纏い仲間とギスギス過ごすが、その合間にもアポ電強盗の被害者が増加していく。


この映画を刑事ドラマ映画とみるか、絆ドラマ映画とみるか。。
個人的には後者かな。
正直、こういう荒々しい性格に役者が見事ハマっていた。

仕事だけが人生では無いっていうけど、タイムカードで決められたような人生も、これまた、人の道ではない。
なので「どうして俺が…」って思いに囚われたことには同情してしまう。
この現実との擦り合せの難しい性格は音楽を通じて、人を育てる。
この育てるのが、若い子たちでなく、オジサンだけに、出来過ぎながら味があるのだ。
後輩が先輩刑事に影響されてくのは映画「孤高の血」のプチ版みたいでクスリとなる。
けど最後の刑事と刑事の会話は謝罪より、どっちかと言えば、被害者らへの謝罪の方が、刑事ドラマらしいかな。
生酒冷造

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