“OH! WHAT A LOVELY WAR”
第一次世界大戦を描いているのにミュージカル!
リチャード・アッテンボロー監督の初作品です。
様々な替歌で戦争や指導者たちを痛烈に皮肉ります。
正直、出だしから置いていかれそうになりました。
欧州の歴史やWW1時の各国の置かれた立場など正確に把握していないと理解しきれない場面もあるような。
安全圏から指示を出す司令官と戦地に従軍する一般人を対比的に描くことで、戦争への批判を効果的に見せています。
その批判は世論を形成する市民にも向けられるので奥が深いですね。
やたらと出てくるポピーの花は何を暗喩しているのでしょうか。僕は戦死した兵士たちの魂なのかなと勝手に解釈しましたが、どうなんでしょう。
145分と長い映画なので中盤などは少し冗長に感じました。それと、実験的な作品なので少し上手くいってない様に感じる場面もあったかな。
ラストは驚愕でした。
是非、御自分の目で確かめてください。
圧巻です。