雨宮はな

素晴らしき戦争の雨宮はなのレビュー・感想・評価

素晴らしき戦争(1969年製作の映画)
5.0
明るくて残酷なlovelyエンタメ。
死神に近づいてはいけない、ポピーを受け取ってもいけない……。

もともとある軍歌を使って作られたミュージカルときいて、わくわくで観た。
なにが“lovely”なもんか、めっちゃホラーやんけ!

ポピーの花は日本でいう彼岸花だとか、
ショウステージの参加ネタのフリしてガチ徴兵だったとか、
この時期は戦争=長期出張くらいの感覚でしかなかったとか、
そういった知識があればあるほどめっちゃ残酷で、めっちゃ良質なエンタメだとわかる。

最後の最後、テープに沿って歩くシーンが悔しくて切ない。
2024年、1月にして、どんな新作もこれを超えられないんじゃないかとさえ思える。
雨宮はな

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