あるラジオ広告会社が少女歌手を募集する。継父に連れられてオーディションに来たレベッカ(シャーリー・テンプル)だが手違いで出演を逃す。

印象的なシーン
・継父は養育費を惜しみ親戚宅へ
・ミランダの家の玄関の床板は外れる
・偶然担当者が隣家(R.スコット)
・R.スコット落とし穴に落ちる
・出演者が集まる テンプルのパンチラ
・継父と再婚相手乗り込む
・穴埋め要員のオルガン奏者
・｢声が…！｣
・使用人(ビル・B・ロビンソン)と一緒
に歌とタップ

とにかくシャーリー・テンプルの素晴らしい演技に驚かされます。R.スコット等との共演でも、クレジットは彼より上なのです。フォックスフィルム社の看板女優として絶大な人気があった事が分かります。

明るくて積極的、可愛い巻き毛に輝く瞳。台本を全て暗記(他の俳優の台詞含む)してNGも出さず、遅刻したり文句を言ってごねる事もない性格の良さから、誰からも好かれた人だったようです。

小公女でもそうでしたが、孤児ながら明るく健気な少女という役柄が似合う天才子役ですね。

ここではオーバーオールを着て歌う所や最後のタップが心に残りました。
タップで一緒に踊ったのは世界最高のタップダンサーと言われたビル・ボージャングル・ロビンソン。アメリカ史上初の黒人と白人のダンスペアとなりました。
テンプル曰く共演した中で最も好きだったようです。

ミランダの家の玄関の床板が外れて顔とかに当たるのが痛そうだけど笑えました。

天才少女子役にして上級国民…ってどこかで聞いたことがあるけど気のせいだろう。今回に関しては、大抵いつも前知識なしで視聴しちゃう私にしては珍しく、ウィキペディア等で色眼鏡着用してからの鑑賞です。アカデミー子役賞の日本語版記事がないので、ついうっかり闇深な陰謀論を鵜呑みにしそう。それはさておき、今回はまあ資料的な意味合いでの鑑賞推奨。純粋なミュージカル映画としても悪くはないけど、それなら美空ひばりで間に合ってるからね。ていうか子役主演の映画って、意外とパクりにくいかもしれない。子役ほど天賦の才能だけで勝負するジャンルってないし。早熟の短期決戦。マジで「人生何周目」か聞きたくなるわ。

• #白黒
• #ミュージカル

シャーリー・テンプル以外の脇役たちがとにかく肉体派ギャグをやってくれて嬉しい。落とし穴ギャグってホント時代と場所を問わず面白いな。
悪党夫婦がテンプルを取り返すためにやってくると跳ね上がる床に尻を叩かれる正面ショットが良い。