Shintaro

八つ墓村のShintaroのレビュー・感想・評価

八つ墓村(1977年製作の映画)
3.6
怖くてグロくてエロい…これが鉄則。

最近bsで八つ墓村の番組やってたのでつい。
調べれば、調べるほど面白い”津山三十人殺し事件”
八つ墓村に興味を持てば自然と事件の詳細を知りたくなります。

原作小説を読んでないんですが、かなり怪奇寄りの構成に直してるらしいです。

目の前の殺人より、過去村で起きた大殺戮、落武者8人殺しと三十二人殺しの再現シーンが映画の肝。
殺しをエゲツなく描くのが効果的ですね。 過去の回想を一層悲惨にねちっこく描くほうが恐怖心も増します。
誇張した、メイキャップも素晴らしい。鬼に変形していく様がアドロレナリンを上げてくれる。

そうしたエゲツない描写の連続の中に挟む渥美清が癒しになります。
ヴィジュアルが素晴らしい映画はいいですね。官能を忘れないのも素晴らしい。

ただオチで、金田一から説明される犯人の動機にはやや興醒めします…。
祟りとして事件を描くなら、その動機は弱いなと。
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