わたがし

カサブランカのわたがしのレビュー・感想・評価

カサブランカ(1942年製作の映画)
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 子供なのでスタンダードサイズのモノクロ映画を観ているだけで「優れた映画だなあ」と思ってしまう。ちゃんと最後まで観れた。
 時代に翻弄されながらも信念を貫き通すかっこよさとか、愛した女はいつまでもずっと愛してくれるとか、そういうクラシックなメロドラマ的なあれがたくさん詰まっていて、この時代のアメリカを知れて嬉しくなる。こういう名作は面白い面白くない以上に時代の匂いを知れるのが楽しいね
 画面が一生キビキビしていて目の保養。「ここがスピルバーグだなあ」「ここがスコセッシだなあ」とか思うけど、これがあってのスピやスコなのだと考えるとありがたい映画体験だ。名作映画をもっと観よう。
 サスペンス紙一重の男女間の懐疑心、飛行場とか『マリアンヌ』がめちゃめちゃこれを意識して重ねまくってるのがわかったし、チャゼルがめちゃめちゃこれ好きなのもわかった。それだけでも良かった。
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