こぅ

たそがれの女心のこぅのレビュー・感想・評価

たそがれの女心(1953年製作の映画)
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1/'24

明けましておめでとうございます!
本年も宜しくお願いします!

新年映画初めは、
信頼して間違い無いだろう監督の1人、
オシャレなロマコメ作品を観ようと代表作をチョイス!!

ドイツのマックス・オフュルス監督④/?の
日本では受けが悪かった数奇な【ラヴ・ストーリー】。


夫に内緒の借金を返済するため、夫から結婚祝いにプレゼントされたダイヤの耳飾りを売ってしまう伯爵夫人。
耳飾りは色々な人の手に渡るものの…。


冒頭から
売却するダイヤを選ぶ伯爵夫人を捉えた長回し炸裂!
マックス監督の代名詞、流麗なカメラを主体とする撮影スタイル。
甘美なメロディのテーマ曲が随所で流れ、テンポも良い。

借金の理由で、
ダイヤのイヤリングを主人に内緒で宝石商に売るルイーズ夫人(ダニエル・ダリュー)。翌日、宝石商がアンドレ伯爵(シャルル・ポワイエ)にこっそり相談、また笑みを浮かべながら買い取るその微笑ましい展開に、ジャンルはロマコメ、いやそう取って良いスタート。

伯爵にはローラという愛人がいた。旅に出る前、駅にさよならの見送りに。
その時に買い取ったイヤリングを渡した。

ローラはギャンブルで金欠になり、肩代わりに、、。

それをコンスタンチノープルで手に入れたのは、外交官のファブリツィオ・ドナーティ(ヴィットリオ・デ・シーカ監督)。

税関で見かけたルイーズ夫人と事故で再会して、運命的⁈な出会いをする。
ファブリツィオ男爵はアンドレ伯爵とは知り合いだった。
アンドレ留守中の
舞踏会での2人のダンスシークエンスの2in1長回しは撮影のハイライト(余所見厳禁)!!

静養の為に旅に出たいと言い出したルイーズ。

出発前に男爵からイヤリングをプレゼントされる。

旅先での男爵の手紙を細かく破り、列車の車窓から散らすシークエンスは、【砂の器】へ伝承したであろう。
紙吹雪が◯へと変わる モンタージュ も素晴らしい!

旅から戻り、無くしたイヤリングがタンスから見つかった芝居をするルイーズ。

舞踏会で、
伯爵に喫茶室に呼び出された男爵。
そこでの話とは⁈

ルイーズに問い詰める男爵。

外交官/男爵が、軍人/伯爵はムダだ!と言い放った!


ラストは、、
◯◯は、お見通し/自ら望んで導いたのだろう、、
ルイーズが、どうにか所有したいイヤリングの行方は⁈


総評:
本作のもう1つの主役は、煌びやかなイヤリング。
語り口はドライ/ロマコメになる中身で観やすいのに 辛辣 で、飲みやすのに強アルコールのカクテルのように悪酔い、ハリウッド産のような甘さは持ち合わせてはいない!
オシャレでもビターな余韻を残す。
こぅ

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