2014-05-17
矢口史靖監督作。
1997年公開作品。
当時の今作の予告編を薄っすらと覚えています。初っ端からドラマ的な要素になる話をモノローグでバッサリカット。なかなか挑戦的な演出で、知らぬ間に呑み込まれていました。時代的に、バブル経済と共にもたらされた拝金主義へのアンチテーゼなのかと深読みしたり。迷いのない主人公の行動は興味深かったです。ゲラゲラと笑えはしませんでしたが、さぁ、次は何をやってくれるかと期待しながらの鑑賞。強奪された5億円の行方を追うために、持てる力を振り絞ってがむしゃらに突き進んでいく。いつしか主人公は、結果でなく過程が重要であると悟ったのかどうかは知りませんが、次のお宝探しの旅へと物語は終わる。今では有名俳優になった人達が大勢出演されていて、それも面白さの一つでした。
