憂鬱な日曜日の夜をジャッキーに吹き飛ばしてもらおうと思ったら意外と手榴弾で吹き飛んだ件。
20世紀初頭。イギリス統治下の香港は海賊被害に悩まされていた。海賊討伐任務の受けていた海上警察はかねてより失敗続きで海賊を取り逃してばかりいた。ある日、対立する陸上警察と酒場で乱闘騒ぎを起こしてしまい、海上警察は解散、陸上警察に吸収されてしまう。海上警察のドラゴン(ジャッキー・チェン)と陸上警察のジャガー(ユン・ピョウ)は歪み合いながらも次第に友情が芽生えていく。
噂に聞くジャッキーの名作!なるほど面白い!かの有名な東方的威風はアガる!
ジャッキーのアクションてドタバタしてて面白いのに加えて、やっぱり舞台小道具を活かした多彩さが魅力なんだなと気がつく。椅子、バーカウンターのハネ板、額縁、壺、階段の手すり、シャンデリアにカーペット。その場にある使えるものはなんでも使うというアイデア勝負と、キレッキレの動きが相まって他には無いオリジナリティとなっている。
それに対して急に緊張感高めのアクションシーンが始まるとグッと惹きつけられるんだけど、どうやって雰囲気使い分けてるんだろうか。
かの有名な時計台落下の前のチョクとこ戦いや(もちろん例の時計台のシーンは凄かった!)、ラストの海賊ボスとの戦いはほとんど笑いなしでバチバチのアクションとして純粋に魅せてるのが痺れる。
フェイ役のサモ・ハン・キンポーとユン・ピョウのアクションもめちゃくちゃカッコイイ。サモハンとジャッキーが街中で揃い踏みファイトするとこ超よかった。
ボス戦で見せるサモハンのスローモーションドロップキックもスローモーションボディプレスもカッコいいのに面白いという不思議な気持ち。
でも個人的に一番痺れたのはアクションじゃなくってドラゴンが警察辞職の啖呵を切って上官に吐き捨てるセリフ。
"辞職してやる!"
"手柄は上官、責任は俺だろ!"
あ〜、元気出た!