さよなら僕のマクガフィンたち

東京裁判のさよなら僕のマクガフィンたちのレビュー・感想・評価

東京裁判(1983年製作の映画)
4.0
当時の国際情勢が丁寧に解説されるため、非常にわかりやすかった。
僕自身、東京裁判の新書を1冊読んでから鑑賞したので、管轄権問題、パル判事、平等性、平和に対する罪の後出し、国際情勢の変化なとすっと入ってきた。なので、わかりやすくはあるが、ちゃんと理解しようとすると5時間では足りないテーマだと思うので予習するのがいいと思いました。

大川周明が東条の頭を叩くシーンももちろん見所だが、個性的なA級戦犯たちを映画を通して理解するのが一番の「楽しさ」だと思います。
ウェッブたち判事団や、弁護人も個性的。

ブレイクニー弁護士が、「アメリカ人が本気で日本人弁護をするのか」という疑念をよそに、この時期での原爆への追及、さらにその責任者が裁かれていないのにこの被告たちのみが裁かれるの
はおかしいという痛烈な批判は感動さへ覚える。

さらに、満州事変からの映像や、ナチスの映像など貴重かつ目を背けたくなる映像がかなり流れます。戦争について、今日は考えよう。

個人的な感想としては、今観るにあたってはやや日本贔屓な印象を受けました。この辺の意見はセンスティブやね。

あとは4K修復版になり、玉音放送も聞き取れるくらいクリアに!初めて全部ちゃんと聞きました。