うろもとうとか

ガメラ2 レギオン襲来のうろもとうとかのネタバレレビュー・内容・結末

ガメラ2 レギオン襲来(1996年製作の映画)
4.5

このレビューはネタバレを含みます

もうみんながみんな知っていることだろうとは
思うけれど
水曜どうでしょうで
ガメラの音楽が使われている理由は
今作で小型レギオンに
大泉洋が襲われるからである
開始30分ほぼほぼ人間ドラマで魅せるという
結構専門的な学術的なやりとりだったり
子供には少々難しい伏線達
大映特撮の血が色濃く流れているような
恐怖路線で達筆な掴み
僕も小型レギオンは少々トラウマでした
本編の3分の1が終わった頃
一歩間違えれば主役陣が皆んな爆死寸前
満を辞してガメラ登場
そして札幌の特徴的な街もろとも草体を破壊
初戦から特徴的な緑の血を撒き散らしながら退散
レギオンの強さを見せ付ける為にしても
今作のガメラのダメージを負う勢いは凄まじい
嫌、個人的にはそれぐらい
敵が強くなければ
冷めてしまう節があるから
いい意味でどツボである
大型レギオンの光線術、音も造形も
改めて美し過ぎる
そして前傾姿勢で全身炭化したガメラの造形
絶望的過ぎる光景とはいえ美し過ぎる
それぞれのやりとりが専門的なのに
ちょっと抜けてたり整い切ってなくてリアルだ
正直自衛隊には初めから手に負えないことは
明らかであるが
それでも現代の技術のリアルな加減で
抵抗しているのが
当時の平成ゴジラシリーズと比べて
カッコよかったテイストの一つ
知恵と技術で小型レギオンは人が請け負い
大型レギオンはガメラが
ウルティメイトプラズマなる新技
どういう構造か心配になる勢いで
大型レギオンを粉砕
そして朝日が昇り
ウルトラマンの如く空へ帰っていくガメラ
感謝や労いの気持ちで思わず敬礼する自衛隊員
ガメラが守ったのは人ではなく
この星の生態系
人が生態系を壊し続ければ
敵にも回され兼ねない…
この設定改めてカッコ良すぎる…
そして若干呑気な主題歌のウルフルズが
なだらかに今作の肩の荷を下ろしていく
大怪獣空中決戦から邪神覚醒への変化を
丁度いい加減で繋ぐ
歴代の"2"史上なかなかに名前に頼らず
更なる高みを総合的に目指した名作だと
25年経った今でも思う