東野圭吾原作の映画は、小説を読んだ後とは感じるものが違ってしまう事が多い。中には全く違ったり酷いものもあるんだけど、この作品は『容疑者Xの献身』を見るまでは自分の中で最も完成度が高い東野映画だった。
加害者家族の苦しみや辛さに焦点を当てながら、犯罪を犯してしまったその後を描く。一口に犯罪といっても色々な背景があるはずなんだけど、世間からすればそんなことは関係ないし、その家族も同罪と見なされる。罪を償う事や贖罪の難しさを様々な視点から見ることが出来た。
今でこそ同じテーマの作品は増えてるし、その中でもかなりドラマ仕立てなんだけど、やっぱりこの兄弟には泣いてしまう。
