アメリカの人種構成比は白人:黒人:ヒスパニック:アジアンその他=63:13:16:8ぐらいだそうだ。
黒人はその数に於いても、思いの外マイノリティだ。
黒人比率の高い州も都会以外は主に南東州に集中している。
ニューヨーク州は十三番目に黒人比率が高い州だそうだ。
元々ピューリタンとして移住してきた時から被害者意識、選民意識が強い上に圧倒的マジョリティなのに、人口比率が少し下がると強迫観念に苛まれるアングロサクソンは見ていて滑稽でもあるが、日本も入管や移民、難民の対応を見ていても、あまり笑えない不寛容な事実に突き当たる。
人種格差という障害が真実を見えにくくしている複雑さを内包するアメリカに比べれば、不寛容な島国日本はこの先、少子高齢化、後継者不足、社会保険機能の破綻危機を抱えてどこへ向かうのだろう?
この映画のテーマからズレて、そんな事を考えさせられた。
映画自体は精神的に不安定なシングルマザーの供述に振り回される黒人刑事の話でした。