【ミスマッチな男と女と詩と記録のコラボレーション】
男2人と女1人。
青春を感じさせる組み合わせなのに、どこかチグハグだ。
ミスマッチに感じられるのは、
詩的な表現とは裏腹に記録的すぎるからだ。
描かれる男と女もチグハグだ。
交わらないことが決定づけられた男女が延々とじゃれあう。
価値観の不一致と言ってしまえばそれまでだけど、そもそも一致することなどないのかもしれない。
ポエジーなモノローグ。
生々しい映像。
結ばれることのない男女。
映画は異なるものを一致させるメディアだけど、この作品は異なるものを相反したままにする映画だ。そして、相反するものはうまく同居すると美しい。
要するに美しい映画なのだ。