TakaCine

ホット・ファズ 俺たちスーパーポリスメン!のTakaCineのレビュー・感想・評価

4.2
ただのパロディ映画というには惜しい、何度でも笑えて美味しく(?)観られるイギリス伝統のイーリング・コメディ風の傑作。

よくある「俺たち…」シリーズかと思って、ずっと観るの後回しにしてました(^_^;)
なんと勿体ない!!タイトルで損。
同じように思っていた人は即観るべし(^3^)/

Netflixで配信スタートしたので、早速視聴。面白くて思わず2回観ました。笑いの質が高いので、何回でも楽しめるし、映画ネタがいっぱいなので発見する楽しみもあります。映画マニア向けとも言えます。

サイモン・ペッグとニック・フロストのバディぶりが最強に相性抜群!2人を観ているだけで幸せだ。

今回のペッグはスーパーコップなので、めちゃくちゃ格好良い!頭脳明晰で警察学校を主席で卒業、全てに優秀な警察官。ただ頭が固いのが玉に瑕。そのため周りから浮きまくりです。いつものギョロ目を神経質に動かしながら、むきになって早口に話すとそれだけでプッと笑ってしまう。ペッグの堅物ぶりとお前ら馬鹿か?な呆れ顔にどこまでも笑わせられました。

フロストのダメダメデブコップぶりも最高!絶対犯人を追えないペンギン体型(柵の場面は、分かってても笑える)、人が良いのかおバカか分からない間抜け面。アイスばかり食ってる刑事アクション映画オタク。ペッグの相棒になってからは、武勇伝を聞きたくてあれこれ質問攻め(子供かっ!)
いい奴すぎて好きだね♪

スーパーコップとダメダメデブコップの対照的な2人が、のどかな田舎町の怪事件に挑みます。一緒に行動するうちに、少しずつ通じ合う姿はやはり胸がジーンとするものがありますね。芸達者な2人なので、刑事バディものとして十分楽しめました。最高の2人。

展開の速さ、カット割り、音楽の入れ方などどれも工夫されていて飽きさせない。それに銃アクションがいちいち格好良い!

コメディ版「ツインピークス」みたいな変な住人がたくさん出てきます。みんなキャラ濃すぎ。固い役のイメージがあったジム・ブロードベントの役柄に驚きつつ、存在がギャグ化した元007のティモシー・ダルトンが最高!ビル・ナイの無駄な威厳。ポール・フリーマン、懐かしい(『レイダース』)。ビリー・ホワイトロー、エドワード・ウッドワードに気づけば、本作のパロディにニヤリとするでしょう。ベテラン勢の安定感がしっかり話を支えてくれます。カメオ出演者も豪華みたいですよ。

ネタバレになりそうだからほぼ書けないけど、凝った住人キャスティングが素晴らしい!そしてジジババが凄すぎる!とは言え、さすがに飛び蹴りはどうかと思ったけど。

フーダニットとしての面白さの中に、刑事アクション、西部劇、ホラー、サスペンスなど名作映画のパロディやオマージュを真剣に入れているところが心憎い。映画愛がいっぱい。

ただけっこうグロいというかスプラッター描写(やりすぎてギャグ)にビックリ!長い時間ではないから嫌にはならないけど、まるで「スクリーム」な雰囲気かな。グロいの弱い人はちょっと注意。そして合間の白鳥に癒されますよ(^^)♪

頭の弱いマイケルが、ゴリラのぬいぐるみで童心に帰る場面がなにげにツボ(笑)

あと、ジャッキーやノリスのDVDを置いているあのスーパーに行ってみたい(*^O^*)!

都会の優秀デカと田舎のボンクラデカたちのギャップに苦笑いの前半、犯人探しとアクション満載ハチャメチャ展開の後半。1つの映画で2度美味しい、どころか、いくつも美味しいお得な映画(*^^*)♪

観て損はしないですよ。
俺たちスーパーポリスメン!
最高っ!!!
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