喜連川風連

選挙の喜連川風連のレビュー・感想・評価

選挙(2006年製作の映画)
3.5
政治信条と魂がある政治家がいれば、権力を手にしたいだけの政治家もいる。

小泉改革のなか、中身のない「改革」を叫び、川崎市議会議員選挙に挑む男のドキュメンタリー。

政策について、質問されてもしどろもどろ。
地域の祭りや運動会に無理やり参加し、スーツでラジオ体操する姿は滑稽そのものである。

だが、そんな男でも、選挙中盤になると、演説が上手くなっているのだ。

なりふり構わず、握手し、熱弁をふるう。
中身が無くても、情に訴えると演説には魂がこもる。

自民党らしい、大人の汚い世界を存分に垣間見て、絶対に政治家にはなりたくないと思った。

体裁ばかりの腐れ外道で画面が満ち溢れていて、面白い。
喜連川風連

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