“インファント島”
妖精“エリアス”の裏切り者ベルベラが宝物殿へと侵入
ベルベラの妹であるモルとロラは、そこで彼女がエリアスを守る秘密の力3つの“エリアスのトライアングル”を奪おうとしているのを発見
ベルベラは“メレ（愛）”のトライアングルを奪い、空から恐怖の大魔王が降りて来ると不気味な予言をして去っていく
残されたのは“カマイ（知恵）”と“ウォナ（勇気）”のトライアングルで、モルが自身の持つ剣にカマイのトライアングルをはめ込むと、刀身が光に包まれる
ロラの剣にウォナのトライアングルははまらず、恐らくロラの剣にはベルベラの持ち去ったメレのトライアングルが、彼女の剣にはウォナのトライアングルがはまるものと考えられた
これまで探そうともしていなかったトライアングルの秘密を前に、モルとロラはベルベラの予言した恐怖の大魔王の存在を懸念する
山梨県、富士吉田市
父の雄介、母 幸江、脩平と珠子ら兄弟と暮らす長男の翔太は、帰宅した父から今日は流れ星が多いという話を聞く
早速を見てみると、流れ星の1つが青木ヶ原の山中に落下するのを目撃する
そしてもう1つ、福井県勝山市郊外にも流れ星が落下し、不気味に鳴動するのだった
翌日、“フェアリーモスラ”に乗り、流れ星の調査にやって来たモルとロラは、そこで恐竜の命から取ったエキスの痕跡を発見
流れ星と共にやって来たのは、1億3000万年前に恐竜を絶滅させた宇宙超怪獣“キングギドラ”であることを察する
各地を飛び回るキングギドラは、特異な能力で子ども達だけをさらっていく
モルとロラはキングギドラが子ども達をエネルギー源としようとしていることを知り、守護神“モスラ”を呼び寄せる
その頃、ある理由から不登校である翔太は、仕事や学校に出かける家族を見送ると、昨晩見た流れ星の落下地点である青木ヶ原樹海を探索していた
そこで翔太が目撃したのは不気味なドーム状の物体で、それはキングギドラがさらった子ども達を集めた餌場だったのだ
そこへ現れたキングギドラは、駆けつけたモスラと激闘を繰り広げる
ところが凄まじい強さを発揮するキングギドラにモスラは敗北
それを止めようとしたエリアスの2人だったがそれは叶わず、逆に催眠光線によってロラが操られ囚われてしまう
更にキングギドラは近隣の小学校も襲撃、偵察に来ていたベルベラだけでなく、脩平と珠子もドームに囚われるのだった
一部始終を目撃した翔太は、モルに助けられる
翔太とモル、そして傷付いたモスラは協力し、地球を滅ぼそうとする強大な敵キングギドラに立ち向かうことになるが・・・
『モスラ』シリーズ3作目にして最終作
“ゴジラ”シリーズにて再三ゴジラを苦しめたライバル怪獣の代表格キングギドラが遂に登場
今度のキングギドラは、過去にも無かった特殊能力も数多く兼ね備えたかなりの特殊個体で、生物をエキス化して捕食するというエグめの生態まである
初代のキングギドラも金星滅ぼしてるけど、今回のも昭和版よろしく普通に地球滅ぼそうとしてくるタイプなので、地球と人類の味方というモスラの最後の相手としては、強さとしてもキャラとしても相応しい
それに対するモスラも一度敗北しながらも過去最高のチート技を披露
『ゴジラVSキングギドラ』で人類がやってたような荒技を単体で決行し、衝撃すぎる再起を果たす
お前そんなことできたんか...
ストーリーとしては、これまでのシリーズに見られた環境問題や家族の絆というテーマはなりを潜めている
代わりに引きこもりの少年が主人公だったり、シリーズを通してライバル位置にいたアリエスとベルベラの共闘が描かれたりと、強大な敵を前にしての友情・努力・勝利な、シンプルなものになってるのも特徴
かなりハチャメチャでツッコミどころも満載ながら、モスラシリーズらしいジュブナイル調の仕上がりや大団円は観られるので観ましょう
