ゴールデン・ポンドと呼ばれる美しい湖畔を舞台に、年老いた元大学教授とその妻、彼らの娘、そして娘の婚約者の連れ子との心暖まる交流を描いた名品。
これ、いい映画なんですよ、ほんと。
名優ヘンリー・フォンダ、名女優キャサリン・ヘップバーンの初共演作であり、 ヘプバーンが史上最多となる4度目のアカデミー主演女優賞を、フォンダが史上最高齢の76歳での主演男優賞を受賞して話題になった作品。
そして、奇しくもこれがフォンダの遺作になった作品でもある。
結構有名な作品のはずなのだが、最近はあんまりテレビでもやらず、ソフトも全然レンタル&配信されてないせいか、FilmarksのMark数がちと少ない気がする。
ちなみに、 Filmarksの1981年のゴールデングローブ作品賞(ドラマ部門)が、1951年の「黄昏」(原題はCARRIE)になっているけど、間違いだからネ!受賞したのはこっちの「黄昏」である。
本作でフォンダとヘップバーンが扮する夫妻は、少し年の離れた夫婦という設定(実際は2歳違いだが)。
陽気でいつまでも若々しい妻と比べて、夫は持病に悩まされていることもあり最近は偏屈で頑固な性格になってしまう。
彼らには40代の一人娘がいるのだが、娘は偏屈な父親を嫌っていて今は絶縁状態にいる。
何とこの娘役をフォンダの実の娘であるジェーン・フォンダが演じている。
いつもの夏のように、今年も別荘で過ごす老夫婦のもとに、久しぶりに娘がやってくる。実は今度結婚することになり、その報告で来たという。
やがて、婚約者とその連れ子の13歳の少年も別荘に訪れたことで、それまで偏屈だったフォンダの心境に変化が起こる。
…といったストーリー。
共に70才を過ぎたフォンダとヘップバーンが、湖に転落したりと泳いだりと(ヘップバーンなんてボートから飛び込みしてるからね)、観ているこっちもハラハラするぐらいのスタントを披露しているのも見所である。