Cisaraghi

ホテル・ルワンダのCisaraghiのレビュー・感想・評価

ホテル・ルワンダ(2004年製作の映画)
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アフリカ繋がりで「ホテルルワンダ」。自分のアフリカとアフリカの人々に対する無知と偏見を思い知らされる映画だった。

一応知識としてルワンダの虐殺を知ってはいたけれど、映像化されるとただもう絶句。映像化されているのは、まだ見やすい部分でしかないのだが。でも、残虐な映像以上に、こんな風にラジオを使って大量虐殺を煽っていたんだ、というのがとても恐ろしかった。メディアを使って煽動したということが。

この映画を見るまでは、ルワンダ虐殺にはアフリカの特殊性が強く関係している、と漠然と思っていたような気がする。見終えた今では、その特殊性があるのかないのかよくわからないが、対立と憎悪の行き着く果ては、一旦火がついたら止めようがない、というのはおそらくどこも同じではないかと思うようになった。
 ネット社会になって、憎悪と対立を煽る集団が以前より我が物顔で跋扈するようになった日本にとっても、これは完全な対岸の火事とは言えないと感じた。

最後のレゲエ調の歌が素晴らしくも悲しい。ユナイテッド・ステイツ・オブ・アフリカ(歌詞の一節)。
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