こぅ

霧の夜の戦慄のこぅのレビュー・感想・評価

霧の夜の戦慄(1947年製作の映画)
3.2
ローレンス・ハンティントン監督のイギリス産
【ラヴ・サスペンス】。

講師(ジェームス・メイソン)は大学で週一、
犯罪心理学の講義をしている。今回は【強い
正義感の持ち主、正気の犯罪者】の例だと語り
始める…。
脳外科医マイケル・ジョイス(仮名)は、ある日、
患者で、失明しそうな娘アン(アン・スティー
ヴンス)と 母エマ(ロザムンド・ジョン)母娘と
親しくなり、母エマと恋仲になるが、既婚で娘
を思うと離婚は難しく断念したエマが数日後…。

誰もが犯人の察しはつくし、本作のウリは講師の
話す犯罪者の犯行の映像化(回想)と講義後の
後半の現在の犯行を見せる【2プロット構成】と
【意外に珍しい結末】だ。

犯人の感情が終始出ていない為(無表情、冷静
沈着)、犯罪に至る過程、或いは結末に説得力の
弱い、印象の薄い仕上がりになってしまっている。

やはり完全犯罪は難しいし、いくら正義を掲げて
も犯罪者に正常者はいないだろう。
こぅ

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