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バードのarchのレビュー・感想・評価

バード(1988年製作の映画)
2.4
チャーリー・パーカーの半生をジャズ愛好家を公言しているイーストウッドの手で、そのミュージシャンの栄枯をビターに描き出している。

イーストウッド作品の中でも抜きに出て上映時間が長い。それだけの描きたいこと、チャーリーへの愛なのだと感じさせてくれる。

ただミュージシャンが麻薬や酒、そして女性関係に翻弄される話はフレディ・マーキュリーやジェームズ・ブラウン、ジョニー・キャッシュといった大御所のミュージシャンにはあるある過ぎる。そのため、その奔放さにフォーカスを当てると一見、波乱万丈の人生を過ごした有名人のように見えるが、本当は有名人は誰もがこんな感じという画一化された描写の連続に見えて陳腐化しているように思う。
そういった作品群の中では、『ウォーク・ザ・ライン』は結構な出来である。
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