シャトニーニ

セルラーのシャトニーニのレビュー・感想・評価

セルラー(2004年製作の映画)
3.8
最近スマホを落としただけで泣いてるそこのあなた。悲しんでいるだけじゃいけません、今こそ行動力が試されている時ですよ。

この『セルラー』は、誘拐されたという絶望的状況から、知恵と死力を尽くして活路を見出す、難易度激ムズの脱出ゲームみたいなもんです知らんけど。

ジャンルは違えど同じ携帯電話がキーアイテムの映画『スマホを落としただけなのに』が激烈にしょーもなかったので、今作を久々に見たくなりました。いま見ても脚本しっかりしていてテンポの良い事。まだスマホがそんな普及してなかった10数年前、ギリギリのタイムリミットサスペンスアクションが繰り広げられていたんすよ。

誘拐された主婦にキム・ベイシンガー。監禁されながらも壊れた電話機を修理するスキルも持ち、アナログBBAの逆襲!実質この映画の黒幕みたいな有能さ。

当時まだファンタスティックにヒマだった(失礼)キャップことクリス・エヴァンス、不運にも持ってる当時最新機種ケータイが偶然繋がって助けに行くんですが、立ちはだかるのが、なななんと
我らがスタイリッシュアクションハゲ、ジェイソン・ステイサム。誘拐する側で「トランスポーター」との逆張り新鮮ですね、爽やかな悪役!劇中どんどん強くなるし
後のキャプテンアメリカvsアクションハゲリ力の非対称戦が面白い、まず一般人じゃ特殊戦闘ハゲから逃げられないオダブツだー!?

そして助けを求めたおまわりさんがウィリアム・H・メイシー。やっぱ駄目だ勝てる気がしない。。。アボカドのパックしててお肌ツヤツヤしていてるヒゲのオッサンがステイサムに勝てるビジョンが浮かばない。

半分アクション映画ということで多少無理があるストーリーではありますが、最後の最後まで飽きさせない努力、主題にまでなっているケータイも随所で役に立ち、徹頭徹尾おもしろい作りでした!