シャトニーニ

スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホームのシャトニーニのネタバレレビュー・内容・結末

4.2

このレビューはネタバレを含みます

三代のソウルスパイダーズ集結、ヴィランの夢かなえたろかスペシャル!

ネタバレの男、スパイダーマッ!
鑑賞後のエモさがすごくて、1ヶ月くらいすっかりレビューすることも忘れてましたよ!

「キャプテン・アメリカ〜シビルウォー」でしれっと登場したあの世界の弟キャラことトム・ホランド版スパイダーマン。アベンジャーズとのいろいろもあって看板タイトルも続いて続いて三作目ですよ!しかも2代目の敵、初代の敵がほとんど次元をこえて出てきちまうんだこれが。どうする!トムホランダーマン!(なんか違う人出てきそうだ)

物語は前作エンディングの直後、全世界にスパイディの正体という壮大なネタバレをされてしまったことからプライベートがめちゃめちゃになるピーター。知っちゃいけない知られちゃいけないヒーローの秘密は、今じゃメディアやネットの拡散能力もあってあっという間に知れ渡るのです。

魔術師のスト様(ストレンジ)を尋ねて事態を収束してもらおうと思えば、今度はスト様のドジで、「なんか別次元からピーター知っとるやつ(というか敵)いっぱいきとるがな、返品してきなさい」ということに。周りからスパイダーマンへの圧があるのに泣きっ面に蜂!嫌味すぎるだろ!


きてしまったのも今までの初代と2代目の敵という顔ぶれ、ピーターに殺意全開なドクターオクトパス、おじいちゃんホームレスになったオズボーンさんというかグリーンゴブリン、話せばわかる砂のおじちゃん、そういえばどうなったか忘れたエレクトロさん、あんましやる気ないトカゲ先生がみんなホームカミングパーティじゃないですか!やだー!


大学進学も危ぶまれ、敵には襲われ、不憫すぎるピーター一行に、なんとガーフィールド版2代目スパイディとマグワイア版スパイダーマンそれぞれのピーター・パーカーが出現、というか友情出演!一緒に戦うって?ワオ!実写版スパイダーバースだったッ!
20年来スパイダーマンを見てきたので感動が深すぎるし、この共演は夢にまで見たものなので語彙力が尽き、ありがとうとしか言えません!

物語のカギとなるのが「敵を倒すのではなく、元の人間に治して返す」というトムホ版ピーター。
3代目は初代や2代目より比較的「思いやり」があるのがよくわかりますね、復讐や喪失を背負ったトビー版初代と、孤独や悲しみを背負ったアンドリュー版2代目。若さもありますが、ベンおじさんがいない分、メイおばさんから愛情を注がれて、最も親愛なる隣人の化身のトムホ版、実は一作目から一貫しているなぁと(あまり怒らないし一人も手にかけていない)
初代には大いなる力、2代目が豊富な知識と勇気、そして三代目は優しさがあるという、なんというかそれぞれの良さが発揮されてスパイダーマン比較論としての集大成みたいな良い映画でしたよ本当に!


ラスト、MJもネッドもハッピーも自分を忘れ、メイおばさんはいない。
あるのはただ、スタークや他から受け継いだ大いなる意思と、それを制御する大いなる責任。

なんと誰も想像できなかった、すこし物哀しくはありましたが、高卒認定試験のテキストをチラっと映し、そして街へと翔んでいくピーターに、がんばれ!とも思ってしまいました。


復帰したドック・オク好きだなぁ、助けにきてくれた時すごいカッコいいと思ってしまいます。しかしエンディング、ヴェノやん何してんだろ、シンビオート置き忘れてるし!
予告のスト様もいったいどうなってしまうのか、問題が解決したようでまったく解決してないのである。